トレジャー
DVD『ナショナル・トレジャー』を観ました。
宝探しの冒険のなかにある・・・
「夢を生きる人間」とその家族の関係や
「頭を使って豊かになっていく」推理の進展が
小気味よく、スッキリする映画ですね。

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<魔法のレシピ>
人間の情念があるレベルに達すると
物事を魔術的に解決してしまう
アウグスティヌス
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◆歴史学者であり冒険家のベン・ゲイツは、テンプル騎士団の秘宝の秘密を受け継ぐ一族の末裔です。
秘宝は、当時のフリーメイソンらによってイギリスの手に渡らないようにアメリカ建国時に封印されたといいます。
ベンは祖父からその話を聞かされて育ち、大人になって富豪の冒険家イアン・ハウから宝探しの出資を受けることになりました。

◆そしてベン・ゲイツはゲイツ家の祖父の夢を継ぎ、伝説の秘宝を追い求めていきます。
その秘宝ははるか太古の昔より、つねに歴史上の名だたる権力と共に存在してきた。
だが1779年、独立戦争の真っ只中のアメリカで忽然と消えてしまいます。
ベンは、合衆国独立宣言書に署名した最後の生存者がベンの先祖に残した“秘密はシャーロットが握っている”という謎の言葉を唯一の手掛かりに、相棒の天才ハッカー、ライリーとその謎を探ります。

◆やがて、「シャーロット」とは独立戦争時に消息を絶った、ある船の名前と判明します。
ベンは海泡石のパイプを発見し、「アメリカ独立宣言書」にその秘密が隠されていることが判明します。
ベンが宣言書を盗むのを拒んだため、イアンとの協力関係は終わり、対立が始まります。

◆ベンは宣言書が保管されている国立公文書館のチェイス博士やFBIにイアンの危険性を警告しますが、とりあってもらえません。
そこでベンは宣言書を「保護」するために、先手を打って自ら盗み出すことにします。
ここからは、DVDをワクワクしながらお楽しみください。

◆『ナショナル・トレジャー』は
実在の秘密結社フリーメイソンの秘宝やドル紙幣に暗号が隠されているという設定が興味をそそり、ついつい宝探しの面白さに入りこんでしまいますね。
ニコラス・ケイジが演じる主人公のベン・ゲイツも腕力より推理を信条とする知性派です。
宝探しに夢中で、「夢を生きるベン・ゲイツ」は安定した生活を大切にする父親と馬が合わず父親と対立します。
「いつも子供は親を失望させる・・・」

◆逆に、父親はベンに対して
「大人なんだから信じたいものを信じろ」と伝えます。
この映画『ナショナル・トレジャー』にある親子関係や、その背景の心理の理解が親子関係に悩んでいる方の解決のヒントに
なるかもしれませんね。

◆宝探しだけでなく、人間関係や人生においてもアウグスティヌスの名言が思い出されます。
『人間の情念があるレベルに達すると物事を魔術的に解決してしまう』
後味のいい映画を、有難うございます。
◆キャスト◆
■ニコラス・ケイジ – ベン・ゲイツ(歴史学者、冒険家)
■ハーヴェイ・カイテル – セダスキー(FBI捜査官)
■ジョン・ヴォイト – パトリック・ゲイツ(ベンの父親、暗号学者)
■ダイアン・クルーガー – アビゲイル・チェイス(公文書館責任者)
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<魔法のレシピ>
■人間関係の理解を深めよう
■良心の声を聞き、それに従おう
■わくわくする夢を生きよう
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