自己イメージ

DR.苫米地は書籍『成功脳の作り方』のなかで、ブリーフシステムという行動性向を決めるシステムが、我々の行動を決めているといいます。
わたしたちは、ものごと判断するときに、「外からの情報」を、個人個人の「ものの見方や考え方」を使って処理しています。
簡単に言えば、この「ものの見方や考え方」が、ブリーフシステム・・・>ビリーフ・システム(belief system)です。

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<魔法のレシピ>
インカンテーションで自己イメージをあげよう
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◆例えば、「コーヒーは苦くて嫌い」という情動的な過去の経験からくる記憶とか。。。
「コーヒーは身体に悪い」という概念的な教えからくる過去の記憶とか。。。
そして、その人にとって
「重要なブリーフシステム」には必ず、過去の強い情動記憶(エモーショナルヒストリー)が結びついていて、
・褒められて嬉しかった(喜びや快楽)や
・怒られて怖かったという(恐怖や痛み)の
両方の情動記憶から、行動を決めているのです。

◆そして「ブリーフシステムの3要素」には
①言葉(ワード)、②画像(ピクチャー)③情動(エモーション)
があります。
「言葉」(ワード)は、短いなかにたくさんの情報をもちセルフトークを繰り返します。
例えば、過去の失敗の記憶を思いだして、あの時は「しまった」と思うと、「しまった」という「言葉(ワード)」を使うと、その体験を、実際に「しまった」時だけでなく、その後に過去の記憶を思いだしたときも含め、脳では「しまった」という体験を2回した効果があります。

◆ですからその失敗を、何度も思いだして「しまった」というと・・・
何度も、何度も、その失敗をしたブリーフを臨場感をもって、構成してしまうのです。
そして自分にとってブリーフの集合体を「自己イメージ」と呼びます。
私は「気が短い」とか、私は「穏やかだ」などです。
そして、人間は人から話を聞いていて、セルフトーク『自己対話』を引き起こしやすいのが「言葉(ワード)」なのです。

◆「画像(ピクチャー)」には、音や動画を含みます。
「画像(ピクチャー)」は、臨場感が強く出やすいので、「自己イメージ」をつくりやすいのです。
また強い「情動(エモーション)」は行動性向を決めやすいもので
例えば、「殴られて痛かったら、2度と殴られたくないので、やらない。」
など、「言葉(ワード)」や「画像(ピクチャー)」の最後に
強い「情動(エモーション)」が乗ってくると、強烈なブリーフとなります。

◆「言葉(ワード)」を使って
自己イメージを上げる』方法にアファメーションがあります。
アファメーションとは、肯定するという意味です。
簡単にいうと、過去の失敗にとらわれて、自分を過小評価するのではなく、目標のために、自分は「こういうことができる」
「自分は、それをするのにふさわしい人間だ」と「言語(ワード)」で宣言することで強くイメージします。
そして、目標に対するモチベーションをあげて、今の自分がどうあるべきかを条件づけします。

◆こうすることで自己イメージを高く保つ手法がアファメーションです。
『つまり未来の目標を、自分に宣言することです。』

日本では戦国時代の1567年、織田信長が、美濃(みの)の平定の後、
「天下布武(てんかふぶ)」の印を使い始めました。
「天下布武」とは、日本全国を武力で統一する。
という意志を示したものです。

◆織田信長が、この「天下布武」の意志をあらわしたものが
「美濃の地」を「岐阜(ぎふ)」という名前にかえた点です。
これは中国の古代の周(しゅう)の文王(ぶんおう)が、岐山(きざん)によって中国全土を統一したといういわれからなのです。
織田信長も「岐」を使うことで、自分も文王にならって日本全国を統一したい。という意志を示したかったのでしょう。

この後、織田信長は、強力な中央政権の基礎を築き、天下統一の目前にまで上り詰め、その遺志は豊臣秀吉、徳川家康に引き継がれました。

◆「言葉(ワード)」だけの、アファメーションではなく
「画像(ピクチャー)」の最後に強い「情動(エモーション)」が
乗ってくると、強烈なブリーフとなるというのは・・・
世界NO.1コーチといわれるAロビンスが、彼のセミナーで
「イメージするだけでなく、あなたが欲しい未来を、目で見て、耳で聞いて、身体で感じるんだ!!イメージして、感じたことが、現実になるんだ!!アファメーションに、感情を加えたインカンテーションを毎日することこそが、最大の力なのだ。」
と言っていたのと、共通していますね。

◆「人間のブリーフシステム」、そして行動性向を決める
とても重要な要素となる「自己イメージ」は・・・
①「言葉」、②「画像」、③「情動」が
ひとつとなり、つくられるのですね。
有難うございます。

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<魔法のレシピ>
■「人間のブリーフシステム」がその人の行動性向を決める
■「自己イメージ」は①「言葉」、②「画像」、③「情動」がひとつとなり、つくられる
■アファメーションに、感情を加えたインカンテーションを実践しよう
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