ブッダ全12巻漫画文庫/手塚 治虫

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4.手塚治虫の大作『ブッタ』を読みました。

苦行の限界を見極めたシッダールタは
ネーランジャラー河で沐浴し汚れた体を清め
バニヤンの樹の下に坐っていました。
その時、一人の村娘スジャータ(善生)が通りかかります。

スジャータは余りにも疲れはてた修行者の姿に、
森の神に捧げるために持ってきた「乳粥」を差し出します。
シッダールタは、砂糖と蜜を加え牛乳で煮た
滋養あふれるこの乳粥を受けとると、ゆっくりと喉に通し
断穀の行で小さくなっている胃に少しずつ流し込みました。

■豊かさを創る質問■
・あなたがそこにいるだけで、貢献できることは何ですか?
「笑顔?」 「輝き?」 「明るい言葉?」
・あなたは、あなたの言動が世の中に影響していくことを
ご存知ですか?
・あなたは、この素晴らしい人生で、毎日どんな役目を
果たしますか?

_______________________________
<魔法のレシピ>
あなたは大事な役目をしている!
_______________________________

◆シッダールタはその後、コブラに噛まれ氣を失った
スジャータの身体の中にはいります。
そこでブラフマン(梵天)に出会い、宇宙という生命の塊に
ついて教えを受けます。
「宇宙というのは大きな大きな生命の塊で
あらゆるものに生命を吹き込んでいる。
だから、人間だけでなく、虫も,花も、ゾウもみんな
仲間なのだよ。
そして生命には、形もないし、上も下もない、過去も現在も
未来もない。
動物も人間も植物も生命はみな同じだよ。」

◆シッダールタは導かれるようにガヤーの町外れに
ある森の中へと進んで行きました。
一本のピッパラー樹(菩提樹)を見つけ
その木に敬意を表し三度右回りに行道した後
樹下に足を組み、禅定をはじめました。
すでに肉体は極限に達していましたが心の中の
自我は消えつつありました。
自分を客観的に捕らえて幼少の頃からの出来事
一つ一つを心の底から思いだしました。

◆そしてついに、苦しみの原因は外からのものではなく
すべては自らの内にあることに気がつきます。
すなわち「何か自分の思い通りにならないことや
望んでもどうすることもできないこと。
手に入れたいのに手に入らないことに対し
その原因を他人の責任や世のせいにする。

自分の立場や環境のせいにし、自分が被害者のごとく
何かに苦しめられていると錯覚している限り、
たとえどのような苦行を積んだとしても
その苦悩の暗闇からは一歩も外に出ることは出来ない。

◆本当の苦しみの原因は自らの心に次々とわきあがる
欲望を制御することなく外に向け我欲を満足させよう
とする心にある。
そして、大宇宙の意識との調和による真の幸福に
到達するためには、自らの心の奥底にある欲望と
執着の種を見つけ出して取り除かなければならない
ということをつきとめたのです。

◆こうして禅定に入ったシッダールタが
今まさに真理(神理)を得ようとしたとき、
この世で自分が一番不幸だと思い込んでいる
大巨人ヤタラがやってきて尋ねます。
「なんでこの世は不公平なんだ!」
するとシッダールタはいいます。
「お前だけが不幸なのではない!」
「お前の二人のお母さんも、ルリ王子も王様も、
考え方次第では、お前より不幸かもしれない。」
大巨人ヤタラはいいます。
「皆、不幸なのになぜ、この世に
生まれてくるんだ!」
「この世にあるもの、自然の中にあるものは
全て意味があって生きている。
ありとあらゆるものがつながりをもって、
そのつながりのなかで大事な役目をしているのだよ。
お前もそうだよ。」

◆大巨人ヤタラはまた聞きます。
「じゃあ、これから俺はどうやって、
生きていけばいいんだ!」

「その川の流れをみなさい。
川は流れを変えようとか早く流れようとか
力をださない。すべては自然のままだ。
しかも大きく美しい、喜ばれ、恵みを与えている
おまえも生き方次第で偉大になれる。」

◆こうして大巨人ヤタラの心の中にあった
『欲望・嫌悪・飢渇・妄執・怠惰・恐怖・疑惑
虚勢・我欲』それらすべてがシッダールタの後光
に触れると、花びらとなって虚しく地に
降り注ぎました。
そして日が落ちる頃には、すでにシッダールタの
心の中からも大巨人の心の中からも悪魔の姿は
消え去っていました。

◆こうしてシッダールタの心は、いつしか
大宇宙の意識と一体となっていきました。
その時、現世におけるすべての現象の原因を
突き詰めることにより自らの過去世の経験が甦り
人間誕生のメカニズムと役割を自覚していました。
「木や川や森があるように、人間も自然の中にある
からには意味があって生きている。
あらゆるものとつながりをもって」
シッダールタは大巨人ヤタラに伝えた言葉を
自分自身の頭のなかで繰り返しました。

■「もしお前がいなければ、何かが狂うだろう。
お前は大事な役目をしているのだ!」
「私は命の限り果たします。
    この宇宙の中の私の役目を」
    ブッタ(悟りに到達した者)

◆面白いお話しを書籍『自分を超える法』
ピーターセージ著(ダイヤモンド社)で読みました。

もし「ミツバチ」に生きる目的を聞いたら?

「蜂蜜をつくるのが仕事なんです!」と言う
かもしれません。

「でもその答えは、必ずしも正しくありません」
なぜなら、ミツバチが受粉することで、花が咲き、
生命が循環している。つまりより重要な大自然の
生態系の一部をミツバチが担ってるからです。
仮にミツバチのその営みを取り去ってしまえば
すべての生態系が崩壊してしまうほどの絶対的に
不可欠な役割をになっているわけです。

◆ありえないことかもしれませんが…
もしも世界中のミツバチが
「毎日、あくせく働いても嫌なことばかり!
だから、ミツバチが生きる目的を知りたくなったの。
それがわかるまで、仕事を休んで山で瞑想するわ」
と突然、言いだしたら・・・。

花が咲かなくなり、生態系の循環が停止して
しまいます。
たとえ、当のミツバチが氣づかなくても
『ミツバチが毎日の仕事をこなすこと』で
ミツバチの大きな使命がまっとうされている
のかもしれませんね。

◆もしスジャータが「乳粥」をシッダールタに
与えなかったら・・・?
シッダールタもスジャータとの出会いがなければ
悟りを開かず『仏教』はなかったかもしれません。
すると、この世の中はどれくらい違う世界に
なっていたのでしょうか?
これと同じで
『あなたが自然体でしていることの中には
それだけで、世界に大きな貢献をしていること
があるかもしれません。』
『状況を変えようと思う前に、その状況に対する
意味づけを変える』
そして・・・
与えられた一日、一日という人生の素晴らしい
贈り物を、情熱をもって全力で生きることが
真の意味で、貢献や魂の成長につながる
のでしょうね。
有難うございます。
ブッダ全12巻漫画文庫/手塚 治虫

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<魔法のレシピ>
■ 宇宙は全てが繋がっている
■ あなたが自然体でしていることの中には
世界に大きな貢献をしていることがある
■ 与えられた人生という素晴らしい贈り物を
情熱をもって全力で生きよう
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<さくらのB級グルメ>★★★★

北千住の名店! 割烹くずし『徳多和良』に行きました。

割烹料理店でご活躍した店主が、割烹の味を安価に楽しんで
もらおうと開いたこのお店です。
『カンパチのお刺身』や『小柱の天ぷら』や『イワシの梅煮』など
ずらりと並んだ25品ほどの料理の8割ほど(約20品)が315円。

『ウニの柚子湖』と『筋子のしょうゆ漬け』は420円でした。

 日本酒(本菊泉)や、生ビール(エビス樽生)、
焼酎(芋焼酎、麦焼酎、米焼酎など7種ほど)も、サワー類も、
ウイスキー(宮城峡、余市)も、殆どすべて315円。
 1度来たお客様の多くが再訪するというこの店は、開店前16:00から
行列ができる人気店。
カウンターはいつもぎっしりと20人ほどの立ち飲み客でにぎわっています。

お料理の量は多くはないものの、いろいろなものを
少しずつつまみながら飲みたいという呑ん兵衛の心理をよくついています。

美味しい割烹料理とお酒をいただいて2人で3900円でした。

■北千住の名店! 割烹くずし『徳多和良』はこちら
http://r.tabelog.com/tokyo/A1324/A132402/13008682/

楽しいお時間をありがとうございます。