Aロビンズのセミナーに参加したとき
真っ赤に燃える炭の上を裸足で歩く「火渡り」の実習がありました。
日本でも赤く燃えた炭の上を17mにわたり裸足で歩く「火渡り」に参加したことがあります。
ところで・・・「火渡り」に何の意味があるのでしょうか?
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<魔法のレシピ>
人生は状態管理が勝敗をきめる
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◆Aロビンズが、プロテニスプレーヤー Aアガシのコーチをしていたときの話です。
Aアガシは1992年のウインブルドンや、1994年の全米オープン、1995年の全豪オープンに優勝した名テニスプレーヤーですが・・・
そのあと、極度のスランプに陥ってしまい、1997年には世界ランキングが141位まで落ちてしまいました。
そのときAロビンズは、Aアガシのコーチとして、過去にAアガシが優勝を重ねていたときの試合会場に入場する際のビデオと、現在、スランプに陥っている状態の入場時のビデオを見比べさせました。
◆優勝をかさねていたころのAアガシの試合会場への入場時は・・・
K 胸を張り堂々と歩き
V 視線は相手の選手をしっかりみていました。
そして心の中では
A 相手の選手にむかって
「お前は、今日、俺に負けるために来たんだ」と言い切っていました。
◆スランプに陥っているときのAアガシの入場時の映像は
K 下むきかげんに歩き
V 視線は、相手に合わさず
心の中では
A 「あいつにこの前、負けたんだよなあ」とつぶやいていたそうです。
◆そこで、AロビンズはAアガシに、次の試合からは、優勝していたときと同じような、身体の動き、目線、言葉で入場するようにアドバイスしました。
それからAアガシは、毎日テニスの練習以外に胸を堂々と張って歩き、視線は相手の選手をしっかりみて相手の選手に「お前は、今日、俺に負けるために来たんだ」と言い切って入場する身体の動きや目線、言葉を練習しました・・・
そして、Aアガシの奇跡的なカムバックが起こるのです。
その後、Aアガシ選手は、1999年の全仏オープンに優勝し、史上5人目のグランドスラムを達成しました。
さらに2000年、2001年には全豪オープンで大会2連覇も成し遂げたのです。
◆Aロビンズは言います。
世界ランク10位以内にいるプロテニス・プレーヤー達の、実力の差は殆どない。
問題は、もっている実力を発揮できる「状態管理」が勝敗を分けるのだ。
「火渡り」でもそうだが、もし怖がって、下をむいたまま、自信なさそうに、
「駄目!無理!」と、心の中で唱えて、こわごわと歩いていたら間違いなく大焼けどをします。
「火渡り」では、上向き加減にゴールを見つめ、堂々と同じテンポで、インカンテーションをしながら歩いていくという自分の状態をつくると、大きな火傷をしないで渡れるのです。
◆これは、営業やセミナーの講師でも同じで、世界一レベル実績をもつ営業やセミナー講師達は、例外なく、お客様に合う前に必ず、ピークステート(最高の状態)を作ってから会っています。
これは、数多くお会いしてきたトップセールスや、大人気講師たちの、まぎれもない共通点です。
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<魔法のレシピ>
■あなたが人生で経験した「最高の状態」を思い出そう
そのとき・・・
・あなたは、どんな身体の使い方をしていましたか?
・あなたは、何に焦点をむけていましたか?
・あなたは、どんな言葉を使っていましたか?
■試合や本番、商談やセミナーの前など、大切なときには、必ず、前もって「最高の状態」(ピークステート)を作り準備しよう
■「最高の状態」が最高のパフォーマンスを生み出す
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