日本国の財政と大前研一さんの提言にについて、氣になるところを抜粋して書かせていただきますね。
バブル崩壊後、日本の個人金融資産は増え続け1555兆円(2007年6月現在)になりました。
そこで大前研一さんは
「景気回復のために、まず金利を上げること。そして、75兆円増えた分を消費に回すこと。」
と提言されております。
◆1500兆円の5%は・・・75兆円です(日本国の税収を大幅に上回る)
※「75兆円」は、消費税に換算すると「消費税37.5%分」です。
(消費税1%UP・・・税収2兆円UPの効果)
大前さんは
「このたった5%を活用するだけで、日本国の状況は激変する。」といいます。
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<魔法のレシピ>
資産とするか、失なうか
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■日本の景気回復の実態は「景気低迷である」
2002年2月から、低成長ながら、GDP成長率が上向いてきたのは「リストラ効果」と「中国特需」である。
公共投資が一時的な効果しかもたらさないことは、今では経済政策において半ば常識
■日本の超低金利政策が効かなかった本当の理由は
巨大な投資を行うような優良企業は収益の中から設備投資に回すだけの体力をつけている、
つまり銀行からお金を借りる必要がないからである。
そもそも、企業の巨大な投資は「中国、インド、ベトナム」などの海外に向かっているから日本国内の設備投資の伸びは低い
「企業が低金利に刺激され、設備投資を余分にする時代ではない。」
さらに、IT技術の進化によってジャストインタイムで納品できるようになったため「低金利でも足の長い在庫も増やさなくなった」
■国家全体が「夕張化」する日本
・「日本国」の債務残高・・・840兆円
・「夕張市」の債務残高・・・630億円
※一人当たりの債務残高は「日本国」と「夕張市」は同じである。
「日本国が破産しない理由は、お札をする輪転機を持っているからだ。」
ただし、輪転機を回し続けたら、どこかで冷え切って心理が「切れて」一気にハイパーインフレに進む危険性は高い
■アルゼンチンやトルコなどのハイパーインフレでは
国民の多くは「もの」に殺到しないで外国通貨に一斉に逃れている。
日本でもそうなる可能性は高い。
◆日本の本当の債務は、2000兆円規模
(日本国の公的債務はOECDでは最高値である。)
平素から預金を外国に分散している人を除けば
国民は徳政令、預金封鎖で大きな打撃を被る。
■ちなみに、日本国の財政再建の議論にでてくる「プライマリーバランス」とは
「これ以上、借金をしなくてもいい」収入と支出のバランスのことだ!!
つまり日本国政府に借金を減らすという考え方は無い!!
日本国の債務の返済をする、三つの究極の方法
①「徳政令、預金封鎖」で、国の借金を棒引きする。
② 増税によって返済する。・・・(消費税を25%にする)
③ 世界からお金を借りる。
■政府は日本の個人金融資産の1500兆円をずっと塩漬けにして「いずれパクル」つもりである P19
これからは、国家が国民を守るのではなく、国と民を騙す時代になる。
おとなしい国民は借金づけで切羽詰まった政府に、世界一の蓄えを「かもられる」
国民は自衛しなければならない。
自分の金は納得できる人生を生きるために自分で使いきらなくてはいけない。
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<魔法のレシピ>
■ 数字は正直です
■ リスクマネージメントをしよう
■ 嵐がくるまえに、効果的なポートフォリオを準備しよう
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