「金価格は月に届くほど上昇する」
「かならず経済的な大惨事が起きる」
「世界経済は崩壊の危機になることになる」
「金を持っていれば、そうした中でも自分を守ることができる」
2004年9月 スイス・チューリッヒにて、Fリップス氏(当時 73歳)あとがきより
『今なぜ、金復活なのか?』(GOLD WARS)F.リップス著を読みました。
故リップス氏はロスチャイルド銀行の設立にかかわった元ロスチャイルド家の金庫番ということで、金本位制が崩壊した経緯や、そこにいたる各国政府や中央銀行の思惑がわかりやすく書かれています。
故Fリップス氏は、現在の金価格の上昇や信用不安について、2002年初版のこの本で、すでに予測していました。これからの世界の通貨や金価格(GOLD)の変動を考えるうえで参考になると感じました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<魔法のレシピ>
金(GOLD)を持っていれば自分を守ることができる
元ロスチャイルド家の金庫番 Fリップス氏
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「金(GOLD)と経済的自由は不可分である。
金本位制という制度下でないとインフレーションという
略奪から我々の資産を守ることはできない。
『我々の財産を守るには、金(GOLD)が欠かせないのである。』
政治家たちが金本位制に反感を抱いている理由は容易に理解できるのである。」
元FRB議長Aグリーンスパンが1966年に書いた論文
『金と経済的自由』の一説より
◆この文章がかかれてから、わずか5年後の1971年ブレトン・ウッズ体制にて金本位制が廃止されて以来、世界の主要通貨は、みな金(GOLD)の裏づけから切り離されてしまいました。
◆それにより国家は、自由に通貨を発行できるようになり、「政府の信用」という幻想を裏づけとした、不換紙幣が世界に蔓延するようになりました。
例えば、アメリカは際限なくドルを発行しているが、そのドルの実質的な価値は下落し続けているのである。
◆ところが、各国の政府と中央銀行は、自国の通貨の実質的な価値が
下落していることが露見するのを防ぐために『金価格を操作する』という道を選びました。
そうして「金(GOLD)」から貨幣の機能を奪い去り、
『紙幣』だけが本物のお金だという、『信仰』をひろめているのである。
まさに各国政府は「GOLD WAR」を仕掛けているのです。
◆1966年当時のAグリーンスパンは、「金本位制」が「現行の制度」に比べて、いかに優れており安全であったか本音を漏らしていた。
ところが、ここ3、4年(1998年~2004年)Aグリーンスパンは『豹変して』金価格の上昇に一定の圧力を加え始めた。
金価格を抑制することは、「ドルは強い」という誤った印象とアメリカのインフレについての誤った解釈を与えることになる。
◆経済を自由自在に制御できると思い上がった各国の中央銀行、特にFRBがとる「低金利」*「マネーサプライ」の膨張路線は、ほぼ間違いなく悲惨な結果をもたらす。
人間の「金銭欲」と「権力欲」には限りがないため、不換紙幣制度は必ず崩壊する。
なぜなら、通貨を発行して利益をえるものは、必ず、無から通貨を生み出そうとしてやりすぎて失敗するのである。
「金(GOLD)」を持つものが誰であれ「金(GOLD)」をもつものが
勝つのはかわりないことである。
◆2001年以降、「金(GOLD)」は強気相場である。
すでに、中央銀行の金(GOLD)売却が市場に与える影響は1時的でしかない。
世界中の個人と政府は、「アメリカドル」に対する信用を失いつつある。
アメリカだけでなく各国の通貨の切り下げ競争のなかで、最高の防衛手段は「金(GOLD)」なのである。
◆日本も、過去3000年間の歴史の中で、最も優れた通貨として機能していた金(GOLD)を大量に取得すべきである。
仮に日本国が、金(GOLD)をもつことができなくても個人が金(GOLD)をもつことは憲法で保障されている個人の自由である。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<魔法のレシピ>
■金価格は月に届くほど上昇する
■必ず、経済的な大惨事が起きる
■世界経済は崩壊の危機になることになる
元ロスチャイルド家の金庫番 Fリップス氏
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[cc id=8646]