昨日につづきAカーネギーの書籍『富の福音』から書かせていただきますね。
どん底の貧乏生活のなかで育ったにもかかわらず、Aカーネギーの両親に捧げる愛情や尊敬は非常に高く、かつ深いものでした。
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<魔法のレシピ>
愛と希望と感謝で全ての良いことが生まれる
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◆Aカーネギーが物心ついたころのカーネギー家は貧乏のどん底にありました。
Aカーネギーはこのため、正規の学校教育を10歳までしか受けていません。
A.カーネギーの父はスコットランドのダンファームリンの手織り職人の親方でしたが・・・
「産業革命」により、数倍の効率で仕事ををする蒸気機関を動力にした機械工場からは安くて、質の良い布が大量に供給されるようになり、手織りの工場は次々に消えていきました。
◆A.カーネギーが10歳の頃、父が母に元氣のない声で
「また注文をもらえなかった。もう仕事ははい。」と言った記憶を覚えています。
「貧乏はいやだ!!もう少し大きくなったら、この家から必ず貧乏をなくすのだ。」
A.カーネギーは、子供心に決心しました。
◆貧しい両親のもとに長男として生まれたAカーネギーは、『幸運にも』幼いときから正直に働き、生活の糧を得るために世の中で有用な仕事をしなければなりませんでした。
そのため子供のころから両親を助け、両親のように出来るだけ早く家族の中で生活費を稼ぐようになることが義務となりました。
◆このように
「何をしたいか?」ではなく
「自分にできることは何か?」ということがAカーネギーの、そもそもの出発点だったのです。
◆Aカーネギーの両親にとっても、生まれ故郷のスコットランドを離れ、アメリカのピッツバーグに移住することは辛いことでしたが両親が移住を決めたのは、自分達のためではなく子供達の将来を考えてのことでした。
「両親のこの考え方」を、Aカーネギーが知ったのはこの後、何年もたってからですが、子供のために自分を犠牲にする父や母の愛情を知ったときに、そのような両親をもっていることをAカーネギーは心から誇りに思いました。
◆Aカーネギーは自伝に書いています。
「心が安らぐ貧しい家の暮らしは、安らぎを失った富豪の邸宅よりも、はるかに価値のあるものである。貧しい家に育った子供達にとって父親は最も信頼できる友人であり、教師であり、模範である。母は最も信頼できる乳母であり、教師であり、保護者である。家族のなかでは、嫉妬も競争もなく、外で受けた苦痛も忘れることができるのである。貧しい家から数多くの有能な指導者が生まれてくるのは不思議なことではない。むしろ当然の結果なのである。」
◆「貧しい中でも、愛情深い賢明な両親をもつこと」ほど子供にとって素晴らしい環境はないのでしょうね。
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<魔法のレシピ>
■愛情深いより賢明な人間となろう
■「自分も家庭や社会の役にたっているのだ!!」という自覚が少年を大人にする
■貧しい家から数多くの有能な指導者が生まれてくるのは不思議なことではない。むしろ当然の結果である
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