本を読むことが大好きで、よく本屋さんにいくのですが、なんとなく、ずーっと手に取らなかった本がありました。
その本は『借りた金、返すな』という題名の本です。
ある日、知り合いの経営者(社員約200名)が負債を抱えて悩んでいるのを聞いて、始めてこの本を買って読んでみました。
そして、企業の債務やサービサーについて、様々な角度から学ぶことになり、その企業の経営者にもこの本を読むことをお薦めました。
その後、その企業は、村松謙一先生という素晴らしい弁護士の先生と出会い、負債の問題を会社分割という手法で解決しました。
村松謙一先生は『NHKのプロフェッショナル』や
『日経産業新聞の仕事人秘録』にも特集されたことがある企業再生を専門とされている弁護士の先生です。
■http://www.nhk.or.jp/professional/tool/090127/index.html
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<魔法のレシピ>
中小企業の救済は、心の救済
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◆村松先生は、企業再生の弁護士として独立したあと、7年間で様々な企業再生を手がけてきました。
ところが、ある日、担当先の社長が自殺してしまいました。
ある金融機関の「社長が死んだら生命保険はいくら入るのですか」という不用意な一言が迷路に迷いこんだ社長の出口をふさいでしまったのかもしれない。
さらに村松先生は、翌年、愛する娘を失う。
◆その後、喪に服し失意の日々を47歳まで生きるが、落合楼という老舗旅館の再生依頼が持ち込まれる。
村松先生は、資料の中にあったこの旅館が文化財に指定された日付を見て驚く。
「娘の命日と一緒だ。」
まるで亡くなった娘が、「お父さん、旅館を壊さないで」といっているように聞こえた。
この旅館は、その後、高級旅館として再生。
◆村上先生は「自分の命を企業再生にぶつけよう。」と思った。
倒産の影におびえる経営者や従業員を守り『心の平和を』取り戻すのが使命と考えるようになった。
亡くなった娘の戒名を事務所の名前につけた。
「光麗 法律事務所」
ホームページも開設しない。宣伝もしない。
「本当に必要な方は探しだすはずだ。」
◆企業再生は命がけの仕事、1年間に4~5件しかできない。
さらに社長の心のケアーも大切になる。
「日々生きることに悩み、不安な毎日を生きている人々に生きたくても生きられなかった、娘の分まで生き抜いて欲しい。」
◆過剰債務を負った企業を法的整理ではなく、『私的整理』にする可能性を探す。
そして「グッドカンパニー」と「バッドカンパニー」に分け
債務は「バッドカンパニー」に残して破綻させる。
『ノアの箱船方式』
村松先生は、この会社分割を30件以上成功させてきた。
◆金融関係者からは
「会社を過剰債務のような状態にした経営者は許せない。」といわれた。
村松先生は
「汗水たらして、再生を果たすことも立派な責任のとり方、生き方」
「一度失敗した経験こそ、再生には必要だ。」といいます。
◆村松先生は、あるとき参議院から、企業再生についてのご指名がかかり質問をうけた。
「危ない中小企業を100%再生しなければならないのですか?」
これに村松先生は答えました。
「結論から言うと、100%再生させなければいけません。」
「もし定員10人の船に、20人が乗っているなら、痩せさせる。または、他に10人乗りの船をもう一艘つくることです。」
◆さらに続けて議員に質問された。
「経営不振の企業を救えるのですか?」
村松先生は答えました。
「違法な会社を除けば、8割は救える。しかもそれで大企業がつぶれることはない。」
「会社の破綻は、経営者やスタッフの命につながる。
少しでも生き残ろうとしている企業は生き残らせるべきです。」
◆「企業にはファンがついている、ファンさえいれば会社は生き残れる。」
「企業はファンを裏切らないように、スタッフに相応の給料を払い品質を保つべき。」
「なぜなら、そうした製品やサービスから得られる思い出こそ最も大切で尊い財産のひとつである。」
借金をしなくても商売はできる。
知恵を活用して、活きたお金の使い方をして欲しい。
■村松謙一先生は『NHKのプロフェッショナル』はこちら
http://www.nhk.or.jp/professional/tool/090127/index.html
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<魔法のレシピ>
■本当に必要な人は探しだす
■一度失敗した経験こそ、再生には必要
■知恵を活用して、活きたお金の使い方をして欲しい
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