今日のゲストは、ランジェリー製造・販売の会社を経営している玉川有希さんです。

有希さんから「引き算の経営学」についてお話を伺います。

有希さんは『Zoom集客®の学校』の受講生で、サポートメンバーのリーダーとしても学校の運営を手伝っていらっしゃいます。

もともと神戸でお仕事をされていましたが、旅行で行った石垣島に魅せられて、石垣島に移住されたのが3年ほど前。

経営はどのようにしているのかというと、事業を細分化してそれぞれ技術を持っているママさんたちにオンラインでお任せしています。

実はパソコンやITが苦手な有希さんは、スマホひとつでオーナー経営しているわけです。

お子さんがいる有希さんは、できるだけ家族の時間を大切にしたいという思いから、なるべく仕事はお子さんが学校に行っている時間帯にしかしないと決めています。

それでも会社はしっかり売上を上げています。

その有希さん独自の経営手法こそが「引き算の経営学」というわけで、今回のインタビューではその秘訣を教えていただきました。

ぜひ、続きをご覧ください。

女性経営者(石垣島在住)玉川有希さん
※個人差があります。効果を保証するものではありません。

スマホひとつで石垣島から会社を経営する仕組み

有希さんはどんなお仕事をされていますか?

有希さん:日本製のシルクやコットンを使ったランジェリーを作って、オンラインで販売する会社を経営しています。

男性用もありますが、主に女性の身体が楽になるようなランジェリーを作っています。

久家:男性用は私も使用していますが、締め付けないのでとても着心地が良いですね。

会社を始めてどのくらい経ちますか?

有希さん:個人事業主時代から数えると、もうすぐ10年になります。

久家:有希さんは旅行が好きで、リゾート地だけでなく、イスラエルや聞いたこともないような色々な国に行かれています。

会社を経営していて、なぜそんなに旅行に行けるのかと尋ねたことがあります。

有希さんは「仕事は全て人に任せている」とおっしゃっていましたね。

有希さん:その通りです。

久家:しかも、パソコンが苦手だからスマホだけで指示を出す、と言っていましたね。

有希さん:パソコンは『Zoom集客®の学校』に入ってから買いました。

スタッフは有希さんがパソコンを買った?!と驚いていました。

お客さんはスマホで買い物をするので、スマホで見れるようにしていればよい

そのような考えだったんです。

ミーティングもスマホを使い、LINE通話で行っています。

久家:イスラエルに旅行に行かれた時は、電波が繋がらず、スマホさえ使えなかったそうですね。

電波が繋がらない状況で、どうやって会社を動かしましたか?

有希さん:電波のつながらない国に行ったときに販売が止まらないようにするには、どうすればいいのかを考えました。

その時に、様々な仕事ができる人がいたら私がいなくてもいいはず、と思ったのです。

これが『Zoom集客®の学校』でも教えてくれている逆算式ゴール設定なのです。

ゴールに行くために、逆算で考える方法を採用しています。

例えば、私が音信不通になっても会社が動くために何が必要かを考えていくことです。

どんな人が、どんなことができると良いのかを考えて順番に仕組みを作っていきました。

久家:有希さんがおっしゃっていることを、説明しますね。

起業したばかりの時は全て自分で始めます。

毎月、例えば50万円、100万円、300万円の売上が入ってくるように、自分で集客のコンセプトから考えます。

  • 集客のコンセプトを考え企画を立てて、
  • 商品を自分で作って、
  • 自分で集客文章を考えて、
  • 販売もする。

全て自分でやります。

しかし、ある程度売上が上がるようになってきたら、

  • 全てを自分がするのではなく、
  • 自分が現場にいなくても、
  • 旅行先で電波が繋がらなくても、

収入が入り続ける「仕組み」を作る必要があります。

なぜかというと、売上も欲しいけど、自分のゆとりの時間や、子どもさんとの時間もほしいからです。

有希さんは、どちらも手に入る「仕組み」を作りました。

その「仕組み」の根底にあるのが「引き算の経営学」ということなんですね。

自分より上手にできる人に任せることで、会社がより良くなる

久家:「引き算の経営学」は逆算して考えることだとおっしゃってましたね。

なぜ、そんな考え方ができるようになったのか、この動画を見ている人は知りたいと思います。

  • 旅行が好き。
  • 子どもとの時間を、もっと取りたい。
  • たまには自分を癒してあげたい。

そんな気持ちで働いている人はたくさんいます。

海のきれいな石垣島への旅行も、みんなが憧れます。

会社を始めて7年ということですが、いつ頃から人に任せようと考えはじめましたか。

動機はなんでしょうか。

有希さん動機は二つあります

  • 一つめは、旅行に行きたかったこと。
  • 二つめは、両親が学校の先生だったので、私自身が鍵っ子で育ち、とても寂しかったこと。

私は自分の子どもには寂しい思いをさせたくないし、一緒にいてあげたい、と思っていました。

小学校の低学年のころは早く学校から帰ってくるので、家にいて「お帰り」と言って迎えてあげることに憧れていました。

私は、自分が子ども時代に経験できなかったことを、子どもにしてあげようと思っていたのです。

久家:しかし、自分一人でやっていた頃は忙しかったのではないですか?

有希さん:はい。

最初は自分で製造から全て行っていました。

自分でランジェリーをデザインして縫って、入金確認をしてお手紙を書いて発送まで。

家には居るのですが、子どもに話しかけられても「針があって危ないから」と相手をしてあげられないこともありました。

加えて、縫い仕事は細かい作業ですから、はかどらない、やる気が出ない時があるのです。

有希さん

私が縫わなくても代わりに縫ってくれる人がいたらいいな・・・

私の代わりにできる、むしろ、私よりできる人がいてくれると作業は早く進みます。

どんなことでもそうだと思うのですが、「私よりできる人」はたくさんいる、と思っているんですね。

実際に今の会社には色々な業務がありますが、それぞれ私よりできる人がたくさんいます。

私が行うと時間がかかりますが、得意な人は目をつぶってもできることがあります。

久家:具体例はありますか。

有希さん:パソコンです。

ネット販売をしようと思うと、写真を準備したり、たくさんのものを構築しなければいけません。

それは私には無理です。

しかし、それができる、得意な人もいます。

久家:有希さんは、パソコンを持っていませんでしたよね。

有希さん:はい、持ちたくありませんでした。

重いし、お出かけの邪魔になるからです。

小さい子どもと一緒にお出かけとなると、おむつやミルクや、たくさんの荷物がある上にパソコンを持っていくのはとても大変です。

しかも高価なものなのに汚れてしまったり、落としたらどうしたらいいんだろう、と避けていました。

その点、スマホなら小さいから持っていけますよね。

久家:その考え方から、引き算の経営が始まったのですね。

スキルや特技を持っているママたちは、ダイヤの原石!

有希さん:オンラインショップが始まるまでの間も、色々なシーンで「できる人」を探しました。

  • 私より上手に「商品をたためる人」。
  • 私より上手に「商品を袋に入れられる人」。
  • 私より上手に丁寧に「梱包できて発送できる人」。

そのような人を探しました。

例えば、幼稚園のバザーでは、ママたちが趣味の手芸で作ったものが50円でしか売れない、と耳にしました。

そのような器用な人、そんな素敵なスキルを持っている人がそんな値段で作ったモノを売っているの?と驚いたんですね。

有希さん

手芸が得意なママさんたちに、ランジェリーを縫ってもらって報酬をお渡しすれば、喜んでもらえるはず!

久家:例えば50円で自分が縫ったものを売っている人が、時給1000円になったら大喜びですよね。

有希さん:私だったら1時間でだいたい何枚縫えるから、その人ならこれくらいの報酬になるだろうなと考えました。

久家:時給ではなくて、成果報酬でお渡しするということですね。

相手も喜ぶし、有希さんも楽になりますね。

仕事の整理をすることで生まれる時間と心のゆとり

有希さん自分のやっている仕事を全部書き出してみました。

その中で

  • 人にお渡しする仕事
  • 自分しかできない仕事

に分けました。

それを少しずつ探していき、今に至ります。

最終的に、4種類になりました。

  1. 自分ができて、やりたい事。
  2. できるけど、やりたくない事。
  3. できないけど、できるようになりたい事。
  4. できないし、やりたくない事。

久家:4種類とも、ありましたか。

有希さん:ありました。

まずは、業務を書き出しました。

久家:その中でこの業務は4種類のどこに当てはまるのかと分類したわけですね。

どの業務から、人にお願いするのですか。

有希さん:④の「できないし、やりたくない事」は、そこを任せられる人や、取引先の会社が見つかるまで動かしません。

動かせないですし、無理はしないことにしています。

②の「できるけど、やりたくない事」は、それができる人が見つかれば、お任せします。

①「できるし、やりたい事」と③「できないけど、できるようになりたい事」は、自分でやっていきます。

久家:そのような順番で引き継いでいくのですね。

そうするとモチベーションが続きますね。

有希さん:自分も変わっていきます。

  • やりたくなかったことが、やりたくなったり
  • やりたかったことが、自分ではなくてもいいと思い始める

そんなことも、ありますよね。

だから、分類した仕事は、どんどん入れ替わっていきます。

久家:勉強になります。

有希さん自分自身が成長したり、興味が変わったりします。

そういったところを常に意識しながら、人を増やしたり育てたりします。

自分ができないことを、できる人が現れた時も、実は育てる必要はあるのです。

その人には、私にはできないことを上手にこなす能力はありますが、

  • どのような意識をもって取り組む
  • どこが大事

そのような面はお伝えします。

久家:有希さんの「引き算の経営学」について語っていただくと1日では終わらないですね。

このお話をもっと聞きたいオーナーや経営者はたくさんいると思います。

自分が現場にいないと仕事が回らないと思っている人が、きっと10人中8人はいるからです。

会議をしなくても経営が上手くいく秘訣とは?

久家:有希さんは今、人に仕事を任せて引き継いだことで、石垣島に移住してお子さんとの時間も取れていますね。

『Zoom集客®の学校』のサポートチームを作ってくれて、20人以上のサポートスタッフを育ててくれました。

有希さんは、ものすごく多彩なんですよね。

不動産事業も始められました。

どうしてこんなにひとりの女性がたくさんのことができるのだろうと思います。

その方法こそが「引き算の経営学」というわけですね。

自分の仕事を全て書き出して、1つ1つ、引き算をしていった。

そうすることによって、逆に色々なことができるようになった。

この経営手法はやりたいオーナーがたくさんいると思います。

有希さん:みなさん、売上が上がるまでのステージはまだ基礎レベルということがあります。

売上が上がってくると、今度は「自分でなくては、できない」と抱え込んでしまいます。

そうすると、

  • どのように時間を作ればいいか分からない、
  • 人にどの仕事を渡せばいいのか分からない、

優先順位が付けられなくなります。

自分では無意識にやっていることなので、切り分けられない人が結構いるのです。

自分が当たり前にやっていることが、実はすごいことだったりするのですが、でも人に任せられる事だという場合も多いのです。

だけど誰にお願いしたらいいのかがわからない。

お任せできる人をどのように見つけたらいいか分からないこともあれば、見つかったけど育てられなかったりという場合もあります。

やっぱり自分でやったほうがいい、となってしまうこともあります。

結局一人になってしまったり、スタッフをまとめられないということになります。

私の会社は一切会議をしません。

来月のキャンペーンをどのようにするのか、すり合わせを月に1回1時間のみです。

ママさん方とは一切会議をしません。

ママさんは忙しくて、生活時間帯も皆さん違うので、そこを無理に時間を合わせて会議をするということは、私なら嫌なので一切しません。

しかし、会議をしなくても仕事が回ったり、皆さんが自主的に動いてくれる方法があるのです。

久家:有希さん、凄すぎて開いた口が塞がらないです。

マニュアルの本を書いてほしいですね。

有希さん:「人に任せる」という部分で悩んでいる人が多いと分かってきたんですね。

私は統計学もやっていますので、その人毎の適性を見て、接し方や指導の仕方を変えていくようにしています。

自分の人生に関わる、全ての人の人生が良くなってほしいと思っています。

自主的に動いてもらえる環境作りの秘訣

久家:ここまでで、有希さんに質問はありますか?

有希さんと同じようにお子さんを育てているリサさん、いかがですか?

リサさん:どうしてそんなことができるのだろう、と思います。

ママさんたちを自主的に動かすとは、どんな方法ですか。

有希さん:それは、どうなりたいのかということを私自身が持っているということです。

会社の理念ということではなく、あなたの部署、あなたの仕事で私がこうなってほしいと思っていることがあります。

それは、その人の得意を生かし、引き出すものです。

やってみて分かることもあります。

その中で、この人はこれは得意ではないな、と感じたらその仕事を振り分けないようにします。

それでも、その人がどうしてもその仕事をしたいと言うなら教えますが、それよりも、できるところを伸ばすように考えてもらいます。

できない部分は他の人にフォローをしてもらったりすることでカバーすればいいのです。

なるべく、そのような環境を作っています。

人は「何をやっているんだ」と注意されるより「こうしたら良いんだよ」と言われたり、できないところを助けてもらうと嬉しくなります。

例えば、Aさんが苦手な部分があったら、Bさんに連絡します。

「Bさん、Aさんは、こういう業務が苦手みたいなんです。

私とBさんで、こんな風にチェックをしたらAさんの苦手な部分を補うことができると思いますが、どうでしょうか?」

そのように随時、問題になりそうな部分を調整します。

そうすると、AさんBさんともに、自分の仕事の重要性を認識してもらえるので、自分の役割をしっかり理解して自主的に動いてくれるようになると感じます。

久家:勉強になります。

人が増えることでより会社のクオリティが上がる!経営術

経営者は、人を雇うとコストがかかるから自分でやった方がいいのではないかと思ったりします。

有希さんはどのように考えていますか。

自分でやる方が人件費がかからないし早いと思う人もいますよね。

有希さんそれは逆です

例えば、私はパソコンが苦手です。

例えば画像を作るのに、私が自分でやろうとすると何時間もかかりますが、プロがやるとすぐにできます。

1人で、できることでも時間は限られています。

自分が働ける時間の間には、ご飯を食べたり家のことをしたりする時間も必要です。

もし、家庭のことなど一切他にやることがなく、すべての時間をその業務に充てることができたとしても限界があります。

このように考えてください。

昔のアニメ「パーマン」に、コピーロボットというものがいました。

そのコピーロボットがいたら、たくさん仕事ができます。

人が増えれば増えるほど、できることが増えます。

もっといいのは、能力が何百倍にも上がり、仕事のクオリティが上がります。

久家:人数が増えると、多様性が入ってきますね。

有希さん:自分が知らないこと、思いつかないこと、できないことをできる人が現れます。

私が良いと思ってやっていた方法が、他の人が別のやり方でやってみていいですかと提案してくれて試してみると、より良くなったりします。

私は全く思いつかない方法だったので、ぜひその方法を取り入れてくださいと取引先やママさんにお願いすることで、クオリティが上がります。

人が増えれば増えるほどできることも増え、お客さんに対しても対応ができるようにもなります。

何より、会社のクオリティが上がります。

ですから、人材にお金を払うと良くなるのです。

1人だと疲れてきます。

人は疲れるとやる気もなくなり、頭も働かなくなります。

そうすると、お客さんを大切にできなくなってきますよね。

自分に余裕がなくなります。

つまり、人材にお金を払って、人がたくさんいたほうが全体が良くなるのです。

久家:有希さんがあまりにも優秀な経営者なので、私も圧倒されてしまいました。

ぜひまたお話を聞かせてください。

今日はありがとうございました。

有希さん:ありがとうございました。

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