令和6年の能登半島地震で、自宅も店舗も一瞬で失った奥野さん。
何もない状況の中でも「どこにいても働ける方法」を探す中で出会ったのが、Zoomを使ったオンラインでの仕事でした。
避難所にいながらでも人の相談に乗れたり、サービスを提供できたりすることを知り、「お店がなくても、最小限の環境さえあれば仕事ができる」という確信を持ったといいます。
実際にZoomでセルフケアのサポートを行った際には、避難所から 30万円の売上が発生。その後もオンラインを中心に活動を広げ、現在の総売上は 累計1550万円 を達成しています。
奥野さんのコンテナハウスでの小さな店舗再開や、サプリメントのECサイト立ち上げなど、復興に向けた一歩一歩の裏側には、「場所を選ばずに仕事ができる Zoom を活用した働き方」が確かに存在していました。
今回は、奥野さんがどのようにオンラインを活かし、再スタートを切ったのか。
その歩みをインタビューをもとにお届けします。
【69歳・薬剤師/鍼灸師】奥野宏さん
※個人差があります。効果を保証するものではありません。
避難所からZoomで30万円──絶望の中で見えた“どこでも働ける”可能性

避難所でオンラインの売上が上がった時、どんな状況だったのですか?
久家:被災当時一番印象に残っているのは、避難所でセルフケアのオンライン講座をして、30万円の売り上げが上がったことですよね。避難所でオーダーがあったんですよね?
奥野さん:そうですね、はい。
久家:オンラインをやっていて良かったことは、ビジネス面でどんなことですか?
奥野さん:本当に何があっても大丈夫だと思えたことですね。
電気は必要ですけれども、お店がなくても、どこにいても仕事ができるんだなと実感しました。
避難所にいる時も、周りの人たちが“奥野さん、何やってるの?”と覗いてくる状況で、それでも売り上げが上がったんです。
場所に関係なくできる仕事って、本当に強いんだなと信念になりましたね。
能登半島地震で自宅と店舗を失うも…オンライン×店舗で始めた再スタートの道

被災直後、まずどのように行動されたのでしょうか?
久家:石川県輪島で2年前のお正月、地震で被災してお店とか全部、住むところもなくなっちゃったということですが。そこから今、ご自身で立ち上がってお仕事を始めたとお聞きしました。
今現在、奥野さんがやられてることとか、どんな感じなのか、教えてもらえますか?
奥野さん:はい。 6月ぐらいにコンテナハウスで、元あった場所にお店を作らせていただきました。小さなコンテナなので、何をやろうか考えて決めたのが、「銀座まるかん」のサプリメント販売ですね。
小さなコンテナハウスで再開──選んだのは「銀座まるかん」のサプリ販売

なぜ、再スタートの事業に「まるかん」を選ばれたのですか?
奥野さん:もともと斎藤一人さん(銀座まるかん)のサプリメントを販売しておりましたので、まずはそれでいこうと思いまして。
私も薬剤師・鍼灸師でございますが、薬の販売には在庫や許可とかも必要なので、許可がいらず、小さなところでもできる「まるかん」を選びました。
ECサイトへの挑戦──ご縁と支援金が後押しした新しい一歩

通販サイトを立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか?
奥野さん:ちょうど、渡邉健太郎先生っていう、名古屋の「銀座まるかん名古屋市店」というところで、日本一の売り上げを上げてる方とのご縁がありまして。
「奥野さんもECサイトやった方がいいよ」ということで、通販サイトをやることにいたしました。
ちょうどその頃、被災した方たちの国の支援金、“チャレンジ支援金”というのがありまして。新しい業態を作る・チャレンジをするんだという支援金なのですが、いろんな方と相談しながらその支援金を使わせていただいて。
通販サイトにチャレンジして、いま、ようやく形になったところです。
久家:素晴らしいですね。おめでとうございます。
奥野さん:ありがとうございます。
店名「フェニックス」に込めた思い──再生への願いと未来の展望

「フェニックス」という名前には、どんな思いが込められているのですか?
久家:奥野さんが作った通販サイトの名前は「フェニックス」、不死鳥ですよね。
奥野さん:はい。銀座まるかん創設者の斎藤一人さんの“一人”というお名前には、火の鳥、つまり「フェニックス」の意味が込められていると伺っています。
久家:すごくいいですね。
奥野さん:健太郎先生が「奥野さん、フェニックス使ってください」とおっしゃってくださって。思いがけないご提案で驚きましたが、とても嬉しかったです。
地元での再スタート──久しぶりの催事と温かい応援の声

地元のお客様との再会で、どんな出来事が印象に残りましたか?
奥野さん:今は通販サイトがまだまだなので、地元のお客様が中心で、売り上げは少ないですけれども。以前から呉服店もやっておりましたので、お客様のお茶の先生のところで呉服店の催事を開催させていただきました。
洋服みたいなものとか健康グッズなんかの販売を、今回初めてさせていただいたんですが、今までの奥野百貨店のお客様が来てくださって、すごく嬉しかったです。
展示会のような形で、20人ぐらいの方が来てくださいました。
みんな仮設に住んでおられる方なんですけれども、“良かったね”と応援していただいて、本当に嬉しかったです。
オンラインで累計1550万円を達成──場所に縛られない働き方の強さ

オンラインを続けてきて、どんな変化や手応えを感じていますか?
久家:オンラインを活用して活動されてきた中で、これまでの合計売上はどれくらいになりますか?
奥野さん:今、1550万円ぐらいになりますかね。
久家:おめでとうございます。すばらしい。
奥野さん:おかげさまで、ありがとうございます。
どんな状況でも前に進める──奥野さんが伝えたいオンライン活用の可能性

最後に、この記事を読む方へ伝えたいメッセージはありますか?
奥野さん:本当に何があっても大丈夫。
お店がなくても、どこにいてもやっていけるんだなと実感しました。
避難所にいる時も、周りの人は“もう全滅だ、これで終わりだ”と、マイナスの言葉ばかりだったんです。
そんな中でもオンラインで仕事ができて、応援していただけて、本当にありがたかったです。
場所に関係なくできる仕事って、本当に強いと思いました。
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